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財団法人 モラロジー研究所
このページの管理人 御幸範義

第七章　本能・知識・道徳・社会の構成・文明の
性質及び人類幸福の相互関係における考察

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第七章　本能・知識・道徳・社会の構成・文明の性質及び人類幸福の相互関係における考察
第一項　生物及び人類の自己保存及び自己所属の団体保存の本能・知識及び道徳心を証明する事実
　第一節　自己の保存及び発達の観念の進歩
　第二節　食人
　　第一目　食人の起原
　　第二目　食人の原因及びその種類
　　第三目　食人を嫌悪する原因
　　第四目　食人の風はかえって初級未開人にはなきこと
　第三節　病人遺棄
　第四節　堕胎及び殺児
　第五節　老人に対する待遇
　　第一目上　殺老
　　第一目下　現時における老人虐待の風
　　第二目　老人尊敬の風ならびに親孝行の風起こる
　　第三目　老人尊敬の風ならびに親孝行の風の起こりし原因
　　追加文（一二）孝道に関する注意
　　第四目　老人尊敬の風と文化との関係
　 　第五目　妻子を愛するは人類の動物的本能にして敬老は人類の道徳的本能に属す
　　第六目　形式的にして且つ狭義の親孝行は普通道徳に属し精神的にして且つ広義の親孝行は最高道徳に属す
　第六節　犠牲
　　第一目　犠牲の観念の発生
　　第二目　犠牲の実例
　　第三目　犠牲の方法及びその意味の進化
　第七節　殉死
第二項　自己保存の本能より道徳に進む径路に関する事実を実証する学説
　第一節　本能より道徳に進む径路に関する考察
　第二節　自己保存の本能及び道徳的本能
　第三節　道徳の起原は自己保存の本能に基づくという近世における科学的倫理説の一斑《いっぱん》
　　第一目　功利説
　　第二目　進化論的倫理説
　　第三目　道徳発生の根本原因を自己保存の観念に置かざるものは道徳実行上の真の力とならず
第三項　道徳の本質
　第一節　善・悪・道徳もしくは不道徳の名は人間行為の比較より起こる〈（一）道徳に一定の標準なし　（二）道徳の意味及び方法の進化〉
　第二節　知識は孤立して起こり得べく道徳は群居してはじめて起こる
　第三節上　個人及び団体の生活には適応を必要とす
　第三節下　個人及び団体の生活に適応の必要なる実例
　第四節　道徳は団体の習慣にして個人の生存及び発達の方法である
　第五節　因襲的道徳発生の原理以上もしくは因襲的道徳発生の原理以外の真理を基礎とする道徳の発生
　　第一目　序説
　　第二目　団体統治者の便利のための強制力に対する反抗
　　第三目　人類の向上を図るがために団体の慣習を超越する行為の発生及びその価値
　　参考　道徳観念・不道徳観念及び非道徳観念の区別ならびに道徳観念の或《あ》る一つの定義
　第六節　故に道徳は強制的より自発的に進む
第四項　社会構成の順序
　第一節　総説
　第二節　群居本能
　第三節　同類意識及び同質結合
　第四節　飲食本能及び生殖本能
　第五節　家族の構成よりついに国家的団体に到達する順序
　　第一目　序説
　　第二目　集団生活が本か家族生活が本か
　　第三目　社会の原形質としての家族
　　第四目　社会は家族より、ついに国家に発展す〈ジェンズ、ファミリー、ハウス、クラン、フレイトリー、トライブ、レイス、ピープル及びコモンウェルスもしくはステイトのこと〉
　　第五目　社会構成の順序に関する学説の可否
第五項　社会構成の要因
　第一節　社会の目的と異質結合
　第二節　個人心及び団体心
　第三節　社会構成の要因としての団体心の種々なる形相
　第四節　自己保存の精神に基づくところの旧来の孝行及び忠義は道徳としていまだ完全ならず
第六項　社会連帯の観念
　第一節　社会連帯の観念について特記
　第二節　連帯の観念は自然の法則に一致す
　第三節　近世における連帯観念の自覚
　第四節　社会学・倫理学・政治学・法律学及び哲学における連帯の観念
　　参考　デュギー(L.Duguit)の連帯説及び日本における専門学者の研究
　第五節　連帯の観念とその活用
第七項　社会の構成及び発達上における知識の価値
第八項　社会発達の原動力としての宗教及び教育
第九項　社会の発達に必要なる諸種の条件〈発明・発見・模倣・暗示・同情及び分業など〉
第十項　社会の本質
第十一項　社会の本質・文明の実質及び人類の幸福の相互関係
第十二項　社会階級の原因
　　追加文（六六）天地の公道の本質、社会学にいわゆる社会構成の原理ならびにモラロジーにおける社会構成の原理